第13話 電球型蛍光灯による省エネルギー
我が家では、省エネコンテストへ参加したこともあって、8灯あった白熱電球を電球型蛍光灯に取替えました。残り1灯はトイレのものなので、
頻繁に入/切が発生するためそのままにしております。
消費電力は、白熱電球が54Wで電球型蛍光灯は12Wと約22%の消費電力で済みます。明るさは、点灯直後は若干暗いのですが、次第に明るくなり違和感はありません。
演色性は劣りますが、私は気にしていません。
メーカーの説明書によりますと、定格寿命8,000時間、点滅寿命20,000回となっております。
点滅回数が一日20回だとすると2.7年しか持ちません。5人家族なので、最低でもそれ位の点灯回数になろうかと思います。
従って、点滅回数の多いトイレは交換対象から除外致しました。
一方、価格はホームセンターで880円でした。
さて、費用対効果は如何なものでしょうか?
消費電力の差=54-12=42(W)
電気料金を20円/kWhとすると
1時間点灯あたりの電気料金の差額=42/1000×20=0.84円
となります。従って、
償却時間=880/0.84=1,047.2(時間)
となりますので、電球寿命が8,000時間ですから結構もとが取れることになります。費用対効果の点から言ってもお勧めといえます。
ということで今後は電球型蛍光灯への切替が進むものと思われます。このことを踏まえて、一部には省エネのため白熱電球の製造そのものを止めてしまえとの議論もなされております。
メーカーの技術開発により、演色性、点滅寿命等の問題点が改善されつつあります。しかし、白熱電球がもつ「温かみ」には当面かないそうもありませんし、
調光が簡単にできるといった特長があります。
当面は、用途によって使い分けることが大切であろうと思います。ですから、白熱電球の製造中止は、余りにも乱暴な議論ではなかろうかと思います。
それよりも先にやるべきことが沢山あるのではないでしょうか?
<追 記>
白熱電球には100V用と110V用があることをご存知でしょうか。
電力会社からの供給電圧が高い場合に110V用を使用します。これを100Vで供給されているところで使用してもほんの少し暗くなる(ほとんど気付きません)だけで、
オマケに省エネ・長寿命となります。もちろん我が家では、全てといっても現在は1灯だけですが110V用を使用しています。
以前、「節電器」なるものが世間を騒がせていましたが、これなどは電力会社から供給されている電圧を変圧器により下げて供給することによって省エネが図れると謳っておりました。
実際に効果が期待できる電気製品は、白熱電球位しかないものと思われます。白熱電球の場合には、先述の110V用に交換すればこと足りますので、高価な節電器なるものを
取付ける必要などなかった訳です。
<参 考>
第21話 デマンド管理による省エネルギー
第22話 インバーターによる省エネルギー
第23話 エアコンの省エネルギー
第25話 自動販売機の省エネルギー
第30話 温度管理によるエアコンの省エネルギー
第43話 設備改修による省エネルギー
第49話 LED照明による省エネルギー
第109話 無電極放電ランプについて
2008/05/13新規
2009/02/03更新
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