第109話 無電極放電ランプについて
以前LED照明に関する記述(第49話 LED照明による省エネルギー)で発光効率は、 であると指摘しました。これは私の見解でなく、「 特定非営利活動法人LED照明推進協議会」のWebサイトによる情報です。加えて、LED照明はまだまだ 高価で、費用対効果が悪くなかなか導入し辛い面があります。 そこでネット検索をしていたら無電極放電ランプなるものを見つけました。詳細は「株式会社プラスアルファー」を参照いただくとして、かいつまんでその特長を検討してみたいと思います。 通常ランプ(白熱電球、蛍光灯、水銀灯など)には、フィラメントが用いられており、これが切れると点灯しなくなります。いわゆる球切れと言われ、ランプを交換する しか手立てがありません。つまりランプの寿命はフィラメントの寿命といっても過言ではありません。 無電極放電ランプは、このフィラメントを使用せずに点灯させる方式のランプということになります。ランプ寿命を左右するフィラメントが無いのですから、長寿命と なるのは自然の理といえます。 動作原理からみると蛍光灯に近いというか蛍光灯そのものですから発光効率もそこそこ高いと言えるでしょう。それと蛍光灯並みの演色性が期待できます。 水銀灯やナトリウム灯は、演色性が悪いものです。また一旦消灯すると再点灯までに長時間かかってしまいます。以前、テニスコートの管理者から、 施設の利用者が照明を消灯して帰るものだから、入れ替わりで使用する利用者が使えるようになるまで時間がかかって迷惑をかけるので、 何とか上手い方法が無いものかと相談されたことがあります。 あるいは体育館で誤って照明を消灯してしまって困ったなどといったこともよくあることと思われます。 このような時、水銀灯が蛍光灯並みに点灯したらと思うことがしばしばかと思います。 このような観点から、無電極放電ランプは、水銀灯などからの設備改修に最適ではないかと思われるところです。 ただ問題は水銀灯などと比較して、実際の明るさがどれほどであるかといった点です。 勿論、必要以上の明るさは必要ありませんので、実用上差し支えない範囲で、照度を落とすことも省エネにつながります。後は消費電力がどれくらい低減するかです。 この辺りの情報は、私も持ち合わせておりませんので、大いに興味のあるところです。 また、ライフサイクルコスト(LCC)の観点から検討することも重要な要素であると考えます。
何れにしても面白い製品だと思います。サンプルを入手するなりして、色々と調べてみようと考えております。後日ご報告する機会もあるのではないかと思いますが、
とりあえずご紹介しておきます。
2011/04/15新規 2015/04/09更新 |
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