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第82話 操縦訓練記(19)−久々のエアワーク

 タッチアンドゴー訓練が始まって9ヶ月程の期間は、長崎空港(操縦訓練記(11))と 熊本空港(操縦訓練記(12))へフライトした以外は、ひたすらトラフィックを廻り続けることの繰り返しでした。

 前々回の訓練から久々にスローフライトとストールの訓練を行いました。トラフィックから離れるのも半年振りになります。 といってもTGLの訓練が終了したわけではありません。まだまだ残された課題は沢山あります。つかの間の息抜きといったところでしょうか。

 テイクオフから上昇、そしてレベルオフして巡航へと移行します。ここまでは本質的にはTGL訓練と何ら異なるものではありません。 ただブレークトラフィックをした後のヘディングと巡航高度へ上昇するといった違いがあることです。

 一通りエアワーク(スローフライトやストール)を行った後、再びTGLトレーニングのため佐賀空港に戻ります。 本当に久々でしたので、巡航高度から降下を行ってダウンウインドに入るのに少しまごついてしまいました。
高度と降下開始地点の関係などいつの間にか忘れてしまっており、降下開始が空港に近付き過ぎ降下率を多めにする必要が生じてしまいました。
 こういう状態では、エアワークソロに出してもらうまでには相当の時間がかかってしまうかも知れません。

 今後の訓練内容は概ね次のように展開していくことになりそうです。
・応用離着陸(ショートフィールド、ノーフラップ、サイドスリップ、フォワードスリップ、エマージェンシーなど)
・エアワークトレーニング(スローフライト、ストール、ローワーク) → エアワークソロ
・ナビゲーション(BIF、無線航法など) → ナビゲーションソロ

 種々の状況に対応する訓練と徐々にフライト範囲を広げて行くことになります。

 そして最終目標は実地試験です。自家用操縦士の実地試験を受けるのに必要な飛行経歴は次のようになっております。

・総飛行時間 40時間以上
・10時間以上の単独飛行
・出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独飛行による野外飛行
・夜間の離陸、着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行

 今後のハイライトというか楽しみにしているのが夜間飛行です。できればどこまでも澄み渡った空の下で体験してみたいと思います。 天空に輝く星と海上の漁火等の灯火との区別がつかないといわれています。このような状況を是非とも体験してみたいのです。 そして旅客機から眺めたような地上の灯火も・・・。

 それからやはり何といってもナビゲーションソロでしょうか。
標準的なコースは、佐賀空港(RJFS)〜天草空港(RJDA)〜壱岐空港(RJDB)〜佐賀空港とのことです。

 夜間飛行は今年の暮れか来春(夕暮れが早い時期)にかけて体験できると思います。
ナビソロは、果てさて何時になることやら。先ずは、ナビソロに出るには20回以上の離着陸を含む3時間以上のソロでの飛行時間(TGL及びエアワーク)が必要とのことです。 最低でもソロで10回の離着陸と1時間30分の飛行時間が必要です。

 とにかく飛行経歴を満たすことが先決です。その後は、実地試験目指してひたすら技量のブラッシュアップあるのみです。
と少々先走った感があります。これらのことはまだまだ先の話です。とりあえず今後の目標を明確にするために書いておくことにします。

 おっと、その前に学科試験があった・・・。

 現在までフライト回数48回、着陸回数243回、総飛行時間42時間05分となりました。(内、ソロの飛行時間1時間30分)


2009/10/12新規

2009/10/15更新

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