第97話 農業ことはじめ(6)−今後の展開について
イヤー今年の夏は暑かった!!
初めての米作に加え大豆栽培です。米の方は何とかここまで順調に運んできたようです。十月中旬の収穫まで今一歩といったところです。台風の被害など無ければ良いのですが・・・。
水稲の作業は、水の管理、畦草取り、ヒエなどの雑草取りなどですので、そんなに手間がかかるというほどのことではありませんでした。
しかし、大豆の方がメチャクチャ大変でした。作付け面積は大したことないのですが、雑草の繁殖力が旺盛で一畝終わったかと思う頃には既に新芽が生えてきます。
まるでイタチゴッコしているようです。この夏の真っ盛りに雑草と格闘する日々が続いたのでした。
除草剤を使えば何てことないのでしょうが、一応私のポリシーとしてなるだけ農薬を使わないことということがありますので、人海戦術(といっても孤軍奮闘ですが)を
とっております。大群の蚊に襲われながら、スポーツドリンクで水分を大量に補給しての作業です。夏バテで、日頃食欲旺盛なこの私が昼食に素麺しかのどを通らないくらいに
なってしまいました。よくもまぁ熱中症にならなかったものです。
お陰様で、例年になく日焼けをしてしまいました。会合等で知人と会うと「また遊んで日焼けしたなー!」などと冷やかされてしまいます。一々反応するのも面倒なので、
否定も肯定もせず、ただただ微笑み返しを致しております。
大豆の作業のお陰で、畑の方が疎かになってしまいました。トマト、ピーマン、シシトウ、インゲン、葉ダイコンなどは草に埋没してしまいました。
しかし、それでもしっかりと実をつけてくれています。
葉ダイコンは出荷もせずに放っておいたら、肥大して普通のダイコンになってくれています。それも私好みの辛いダイコンです。このダイコンおろしがこの夏場の食欲
不振を救ってくれました。超辛いので否応無しにご飯が進みました。おまけにソーメンの薬味に最適であることを発見しました。これはいけますよ。一度お試しあれ!
それからピーナッツは豊作でした。採れたて生ピーナッツを茹でて食します。これがまた美味いのです。食べ出したら止まりません。ザル一杯はぺろりといってしまいます。
カロリー高いのになーと思いつつも「やめられない、とまらない」とどこぞのCMソング状況です。
以前、直売所にラディッシュを出荷したことを書いたと思いますが、これがなかなか評判が良くて引き続き出荷してくれないかとの電話まで頂きました。
しかし、運悪くそれがラスト出荷になってしまいました。というのも、ちょうど大豆の除草作業と重なってしまいてんてこ舞いの日々が続き、ラディッシュに構っている
余裕が無かったのです。疲れて何もする気力が無かったというのが正直なところです。
ニンジンも一畝作っていたのですが、これも放棄状態でした。家で食べるには多すぎるので、駄目もとで24袋出荷してみましたところ何と完売してしまいました。
この時期のニンジンが珍しかったようです。これもまた再出荷して欲しいとの電話です。しかし、残念ながらもうありませんと返答するしかありません。
何時もこんな調子ですね。売れないものは大量にあるし、売れるものはもうない。
このような経験を通して、今後どのように展開していくか・・・。
やはり作物を絞らないといけません。大豆はもう二度と作りたくありません。自家消費用の枝豆だけで充分です。
その代わりにニンジンの作付けを増やそうと考えております。出来れば通年栽培ができるようになればと思っております。そうするとトンネル栽培が必要となります。
またまた研究することが増えてきました。
ラディッシュは回転が速いし、管理も楽で消費者ニーズも高いので、これも選択肢の一つです。ただ消費量がさほど見込めないので、少量出荷で採算が合うように
何らかの手段が必要でしょう。
まぁ、元々採算度外視してやろうと思ったことですから、あまりこだわる必要はないのですが・・・。
ここのところ少し涼しくなってきたので、一週間ほど前にやっと種まきする気力が出てきました。
先ずは、葉ダイコン、ラディッシュ、ニンジン、ホウレンソウの種まきを終えました。昨日はポットに種まきしていた、ブロッコリーを定植しました。
今後はニンジンを時期をずらしながら種まきしていこうと思っております。大豆の後作に試験的ですが、ニンジンのトンネル栽培に挑戦してみようと思っております。
ただ、そこまで手が廻るかどうかが問題ですが・・・。
2010/09/22新規
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