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第111話 農業ことはじめ(10)−緑肥について

 久々に農業ネタを書きます。冬場はニンジンやダイコンなどの冬野菜が中心で、あまり書くべきことが無かったものですからと言い訳しておきます。
実際には本業が少々忙しくなったものですから若干手抜きしたというのが現実です。そうした中でも農作業は待ってくれませんので、本業の合間を縫って百姓仕事に勤しんでおります。

 大豆を収穫した後に何を栽培しようかと考えあぐんでいたとき、ふと緑肥を栽培してみようと思いつきました。緑肥とは、栽培しているものを収穫しないですき込み、 後作の肥料にするための作物のことです。特にマメ科の作物は空中窒素を固定してくれますので、化学窒素肥料の代用として用いられます。 昔からレンゲ草やクローバーなどが用いられておりました。
 私は一応自然農法を目指そうと思っておりますので、基本的に不耕起で通そうと考えております。従って、緑肥をすき込むことなく刈取って、土壌マルチとして使用する予定です。
ついでに緑肥による病害虫予防と土壌改良も行いたいので、そのような観点も含めて緑肥用作物を探しました。その結果、ライ麦、ひまわり、トウモロコシを選択しました。 それと畦の崩壊防止と除草軽減のためレンゲ草とクローバーも試してみることにしました。

 現在、ライ麦が草丈2メートル位まで生長してきましたので、そろそろ刈取りマルチにしようと思っているところです。ひまわりとトウモロコシは、発芽したばかりです。 昨年の秋にばら撒いておいたレンゲ草は、まばらですが可憐な花を咲かせております。クローバーも雑草に埋もれてはおりますが徐々に草勢を増しているようです。

 先日除草作業をしていたら、見知らぬ老人が通りかかり、ライ麦を見て「これは麦みたいですが何ですか?」と話しかけられました。また、近所の方から「なんば植えとっと?」 と聞かれたりします。はたまた、ライ麦が綺麗なので「生け花用に少し貰ってもいいですか?」といったこともありました。
 どうもまたぞろ素人が何か物珍しいことをしていると興味深々というか好奇の目で見られているようです。

 緑肥を植えた土壌は水はけが悪いところです。おまけにトラクターなどの重量物で何度も押さえつけられて、相当に硬い土層が出来ているものと思われます。 これを深根性の作物でどれくらい改善できるか楽しみです。

 ちなみに、現在田んぼと畑に栽培中の作物を列挙しますと、アスパラガス、スナップエンドウ、実エンドウ、サヤインゲン、ソラマメ、エダマメ、ピーナッツ、 葉ダイコン、ラディッシュ、ネギ、ニラ、玉葱、セルリー、春菊、ホウレンソウ、ニンジン、ゴボウ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、行者ニンニク、ミョウガ、 カボチャ、トマト、バジル、ピーマン、シシトウです。
 この中で収穫中なのが、アスパラガス、スナップエンドウ、葉ダイコン、ラディッシュ、ネギ、ニラで、もうすぐ実エンドウとソラマメが収穫できそうです。 (実はフライイングして少し試食してしまいました。)
 今後種蒔きするものとして、スイートコーン、キュウリ、ナス、オクラ、ゴーヤー、ゴマ、小豆、黒豆、ビート、ブロッコリーなどを予定しております。
少々欲張ったかなと思いますが、野菜の自給を目指して頑張っていこうと思っております。

 緑肥作物とは昆作の形になります。緑肥のトウモロコシの間にスイートコーンの種蒔きをしようと思い、コーンの種蒔き時期を遅らせました。
混作することで病害虫による被害の軽減が図れるかどうかという試みでもあります。

 それから昨年植えつけたアーモンドとプルーンが、この春に開花しました。特にアーモンドの花はピンク色で綺麗でした。現在20〜30個ほどの実をつけておりまので、 このまま成熟してくれればと願っております。ヘーゼルナッツの今年の開花は無いようですが、これも順調に成長しております。

 このようにちゃんと農作業に従事しております。三日坊主で、ほったらかしているわけではありませんので、どうぞご安心ください。
とりあえず近況をご報告申し上げておきます。

2011/05/10新規

2011/05/11更新

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