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第92話 操縦訓練記(23)−ナビゲーションソロ

 昨日の訓練で、初めてナビゲーションソロ(ナビソロ)に出ました。佐賀空港〜鹿島(発動点)〜大島大橋〜鹿島〜佐賀空港の往復直線コースで、 同乗訓練で過去3回飛んだことがあるものです。
前回の訓練でもナビソロに出る予定でしたが、ランディングの調子が悪く延期となっておりました。そこで今回は先にTGLでランディングをチェックし、 調子が良ければGoということになった訳です。
 TGLはレフトダウンウインドで行うことが多いのですが、ANAの定期便や航空大学校の訓練機と重なり、二回もライトダウンウインドに廻され長時間ダウンウインドで ホールドさせられてしまいました。お陰様でTGL3回で40分もかかってしまいました。
 TGLのチェックも何とかクリアーできたようで、いよいよ初ナビソロへの挑戦です。

 RWY-29からノーマルテイクオフし、レフトターンデパーチャーで上昇を続けます。今回の巡航高度は3,000フィートでナビログを作成しておりますので、 3,000フィートでレベルオフ(RCA)し、発動点である鹿島へ向かいます。
 鹿島上空で大島大橋へヘディングを向けます。上空の風は直近のデータで164/3ktと弱かったので、WCA(偏流修正角)は無しで飛行計画を立てましたが、 鹿島から15浬のチェックポイントで予定時刻より1分遅れ程度のズレで済みました。
コースの修正もなく、ハウステンボスを右手に眺め大島大橋へまっしぐらといった感じでした。大島大橋上空を通過後1浬程直進し、南風ですから左旋回が正解なのですが、 何と上空風を北風と思い込んでいたので右旋回してしまいました。30°カットで帰路のコースに乗るようにします。
 帰路も順調にといきたかったのですが、上昇気流の影響でぐんぐん上昇してしまいます。前回の訓練でもアットいう間に500ftも持ち上げられてしまいました。 高度に気をとられている間にヘディングの維持が疎かになり、いつの間にか1.5浬程北へ流されてしまいました。
ヘディングを修正して目的地点の鹿島へ到達することができました。これで一応ナビは終了です。後は佐賀空港へ着陸するのみです。
 佐賀レディオでランディングインフォメーションをもらうと風が180/06に変わっており、RWY-11を選択しました。鹿島からRWY-11へのアプローチは海側からダイレクト ベースに入る関係で目測を誤り易く、私の最も苦手とするところです。背風なので早めに高度を落とし、ライトベースに入ります。 慎重にやったつもりでしたが、ファイナルターンがオーバーシュートしてしまいました。
 弱いといえどもクロスウインドですので、ウイングローの姿勢を早めに決めてアプローチしました。若干センターを外してしまいましたが、まずまずのランディングでした。

 今回のナビソロは、ファーストソロの時と異なり、極度の緊張やフライト後の達成感や脱力感も余り感じることなく、ただ淡々と出来たような気がします。 それは単なる思い込みかも知れませんが・・・。
 ともあれ記念すべき初ナビソロを無事終了いたしました。

 次回のナビゲーション訓練は、鹿島〜大島大橋〜平戸大橋〜鹿島の三角コースとなります。

 現在までフライト回数66回、着陸回数305回、総飛行時間58時間05分となりました。
(内、ソロの飛行時間4時間15分、着陸回数22回)

2010/05/14新規

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