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第26話 大空への憧れ(3)−航空身体検査

 色々検討してみましたが、最終的には地元で操縦訓練を受けることとしました。 海外での訓練は、コスト的に大変魅力ですが、やはり長期の休暇は取れないことから諦めざるをえませんでした。
それに海外でライセンスを取得しても国内で操縦するためには、それ相応の国内訓練を行わなくてはならないようです。 結局は最初から国内で訓練するのと大差ないとのことです。 (海外でしか操縦しないとか飛行機のオーナーになるのならば問題ないでしょうが、飛行機をレンタルするためには、国内で操縦技量のチェックを受けてからでないと レンタルに応じてくれないようです。)

 国内といえどもせいぜい週一回程度しか訓練を受けることができないかと思いますので、長期計画(3〜5年?)で行くことになりそうです。

 ということで昨日、航空身体検査を受けてきました。午前十時の予約だったので、てっきり午前中で終了するものと思い込んでしまい午後の予定を入れてしまっていました。
30分程早めに検査をスタートしたのにもかかわらず、昼食を挟んで午後からも検査が続きました。
 検査内容は、普通の健康診断と同じように身長・体重・尿検査・血圧・心電図・胸部X線・眼圧と続きますが、ここからが航空身体検査らしくなります。
視力検査は、遠距離視力に加え中距離、近見視力、視野、色覚が加わります。遠視が入っている我が身にとっては少々辛い項目ですが、ギリギリセーフでした。
 また、聴力も500Hz、1,000Hz、2,000Hz、3,000Hzの項目があります。初めて体験したのが、視野、脳波、平衡機能(目を閉じて片足で立つとか、目を閉じてのその場足踏みなど)でした。 何せ初めてですから色々と戸惑ってしまいました。その他、細々とした検査があって、やっとのことで開放されたのでありました。

 やはり思い込みはいけませんね。チャント確認しておくのが社会人の常識だと痛感させられました。ネットで調べるなり、予め問い合わせておけば済むことであったのです。

 この段階までくると感慨無量とでもいうのでしょうか、ジワリと現実味が湧いてきました。
しかしやっと入口に辿り着いただけです。ようやく訪れた長年の夢を実現するチャンスです。浮かれることなく、着実に訓練に励みたいと思っております。

2008/08/13新規

2009/02/16更新

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