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第14話 ガス料金の不思議(2)

 ガス料金や解約・業者変更に伴うトラブルを調べておりましたら、 2000年 LPガス業界自主ルールといったページを見つけました。
 立派な自主ルールがあるんですね。しかし、この通りの運用がなされていないようです。少なくとも我が家で契約している業者は、これを無視しています。

 LPガスの価格が高騰しておりますので、少しでも安い業者へ切替えたり、オール電化にするといった需要家が多いと思います。これに伴ってLPガス業者とのトラブルも頻発しております。
これはLPガスを供給開始するに当り、ガス配管の設置を当該LPガス会社が無償で行うことに起因しております。
 このガス配管の所有権の帰属、設置費用、契約期間などを契約で明確にしないままになっていることが多く見受けられるようです。あるいは、ガス使用申込書に記載されてはいるものの、 十分な説明がなされないまま申込書に署名・押印している場合がほとんどと思われます。
 取引が継続している間は特段問題はありませんが、いざ解約や業者変更をしようとする段になった時、この無償配管が問題となってきます。 LPガス業者が配管費用を請求するケースがあります。設置してから間が無いような場合には致し方ないことかも知れませんが、 減価償却も済んでいるにも係わらず請求されているようです。

 電気の場合には、検針メーターを責任分界点とし、検針メータまでは特段の事由(需要家の都合で変更するなど)が無い限り電力会社の負担となり、それ以降の屋内配線は需要家負担になります。
従って、費用分担に関しては明確といえます。
 一方、LPガスの場合、本来ならば需要家が負担すべきものを業者が負担し、そしてその性格を曖昧にしていることに原因があるのです。
 そもそも無償で配管するということは継続的な取引を前提としているわけです。自由化の流れの中で、旧態依然とした業界の体質の改善が望まれるところです。
 その試みが、「2000年 LPガス業界自主ルール」という形として出てきたのでしょう。今後は業者が自主ルールを遵守することを望むばかりです。

 我々需要家側も理不尽な業者の要求に屈することなく、正当な主張を行い自主ルールを守らせるようにする必要があります。

<追 記>
 次のようなホームページを見つけましたので紹介しておきます。

  いきいき生活工房さんのホームページへのリンク:あなたの家のプロパンガス料金は適正価格ですか?
プロパンガス業界の実態を知ることができます。

特に「プロパンガス業界の裏側を全て暴露」は必見です。

2008/05/22新規

2009/03/07更新

第12話 ガス料金の不思議


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