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第119話 三相誘導電動機の省エネ装置

 三相誘導電動機の省エネといえば、インバーター制御でというのが一般的です。(参考:「第22話 インバーターによる省エネルギー 」)
 しかしながら、インバーター制御は電動機の回転数を落とすことで省エネを図るというものですので、回転数が落とせないものに対しては省エネできません。 回転数を落とせないものとしては、例えばベルトコンベアやエスカレーターなどをお考えいただければ良いと思います。これらの装置は一定速度であることを要請されております。
 しかし、エスカレーターには人が大勢乗っていることもあれば、誰も乗っていないこともあります。電動機には大勢乗っていればそれなりのパワーが必要ですが、 誰も乗ってなければ少ないパワーで済みます。即ち、負荷の変動に応じて必要なパワーも変動します。これを時間積分したのが必要なエネルギーということです。
 一般に三相誘導電動機は一定電圧が掛っております。ですからパワーは電流の関数ということになります。また、三相誘導電動機は定格電圧、定格負荷で最大効率で 動作するように設計されていると考えられます。ですから低負荷状態では最大効率ではないということになります。つまり、エネルギーロスが発生しているということです。
最大効率で動作させるためには、最小電流となるように電圧を落としてやることで実現できます。ここまでの議論は、専門書等で得られる知識です。

 実は、私も数年前このような負荷が変動する三相誘導電動機の省エネ装置を開発をしておりました。しかし、諸種の要因(開発費用が主ですが)で開発を断念してしまいました。
これは省エネにとって是非とも必要なものだと確信しておりましたので、何とか製品化したかったのですが・・・。

 ところが先日ネット検索していたら何と既に世の中に存在しているではありませんか? 正直感動というか興奮してしまいました。良くぞ作ってくれたという感じです。
これが本物ならば、これは大いに普及させなければならないといった使命感みたいなものを感じてしまいました。ということで早速メーカーに詳細な資料請求をしているところです。 未だ、手元に届いておりませんので何とも言えませんが、カタログやWebに掲載されている情報でみる限り、私が想像しているもののようです。
 少々フライイングでご紹介したのも、このような装置の普及で大きく省エネが進展すると考えておりますので、多くの皆様にその存在をお知らせしたかったからです。
詳細な資料等で製品分析し、納得ができ、自信をもってお勧めできるようなものしたら後日改めてご紹介したいと考えております。


<2011/10/12 追記>
 メーカーさんに二度に渡り資料請求してみましたが未だに送付いただけません。どうも当方のことを信用していただけなかったようです。
ご紹介にあたっては私自身が納得できるものでなければなりませんので、誠に残念なことではありますが、 メーカーー名や製品名を本コーナーでご紹介することができませんが、このような製品があることを知っておいていただきたいと思います。
 それから言うまでも無いことでしょうが、この製品の導入等に関しては、あくまでも自己責任ということでお願いします。

<以上>

2011/09/23新規

2011/10/12更新


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