第103話 操縦訓練記(25)−実地試験に向けて
諸事情により、二ヶ月以上のブランクが出来てしまいました。久々の訓練(タッチアンドゴー)で少々緊張気味でしたが、思ったより上手く出来たので一安心というところです。
初フライトより、早や2年3ヵ月が経過してしまいました。操縦練習許可書も三枚目です。現在の許可書の有効期限内には何とか実地試験に漕ぎ着けたいと思っております。
単線往復のナビゲーションソロ以来、三角コースのナビに取組んでおりますが、天候等の事情により、なかなかナビソロに出る機会に恵まれておりません。
特に夏場は夕立などの天候の急変がありますので、なかなか難しいものがあります。
以前にも書いたと思いますが、実地試験を受けるために満たしておくべき飛行経歴があります。特に「出発地点から270km以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をする
単独飛行による野外飛行」というのがあります。これには順調にいって3時間程度かかるようですので、この間天候が安定している状況にないと出してもらえません。
冬場になると壱岐空港などは日本海に浮かんでおりますので、季節風の影響で荒れた日が多いようです。今後ますますナビソロを行う機会が少なくなるものと思われます。
その他にも多くの課目があって、それらの技量を磨いておく必要があります。私が苦手とするところは、S字旋回やエイトアラウンドパイロンなどのローワークです。
それにスローフライトや基本計器飛行もまだまだです。ストールなどの課目は訓練の初期にやっただけですので、また一から出直しでしょう。
これらの課目は、実地試験の直前に集中的にやった方が効果的かなとも思っております。
ナビソロは試験申請までに済ませることとして、各地の空港へのフライトに馴れておくことが必要となります。実地試験においては佐賀空港を起点として、九州内の空港への
フライトが試されます。福岡空港は超過密なことと宮崎空港は九州山地を越える必要があることから除外されると思いますので、それ以外の空港へのフライトを経験しておいた
方が無難だと思われます。
今まで行ったことがある空港は、長崎、熊本、天草しかありません。今後、天草、壱岐空港には頻繁に行くことになると思います。また、北九州、大分、鹿児島空港も
試験のためには必須でしょうか。
やはり各地の空港に行くことは、その行程も含めて楽しみです。まさにこれをやりたくてライセンスに挑戦しているようなものです。目的地に着いて何をするでもないのですが、
飛行機でそこに行くという行為そのものが何ものにも代え難いものではないかと思います。
今後実地試験に向けて気を引き締めて訓練に取組まなくてはならないと思っております。
現在までフライト回数81回、着陸回数361回、総飛行時間70時間45分となりました。
(内、ソロの飛行時間4時間15分、着陸回数22回)
以下の写真は過日、雲底が低かったため雲上に出て飛行し、巡航高度6,500フィートから撮影したものです。
初めての雲上飛行です。
旅客機からは見慣れた景色ですが、軽飛行機からは格別のものがあります。
大島大橋と大島造船を望む。
2010/12/03新規
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