ティータイム


第124話 アンペアダウンの助っ人(家庭用電流報知器)

 原発の停止で、全国的に電力不足となっております。特に関西電力や九州電力管内では、この夏10%以上の節電が要請されております。
また、東京電力の電気料金の値上げ認可申請が行われており、近く電気料金の値上げが現実のものとなりそうです。 これを受けてか、東京電力管内では「アンペアダウン」の申し込みが急増しているとのことです。 (参考:「アンペアダウン急増?!」)

 現在の契約容量からどれくらいまで落として契約するか(できるか)ということは、それらの情報を提供しているWebサイトも色々あるようですので、 これを参考にして電化製品の消費電力から計算して求めることもできます。ただ、これはあくまでも机上の計算ですから、誤差も想定されますし、 思いもしなかった想定外のことも起こり得ます。また、家電製品の増減もあったり、来客があったりとなかなか思い通りにならないのが世の常です。 そして、一番ブレーカーが落ちて欲しくない時にブレーカーが落ちたりするものです。
 このような時に、ブレーカーが落ちる前に警報器が知らせてくれれば、最悪の事態を未然に防止できることになります。

 ということで、いわば家庭版デマンド監視装置みたいなものがあれば、便利だなと思い色々と調べておりました。 要は、製品開発のネタとして世の中に無ければ作ってやろうといった助平心が働いていたのです。 (私の座右の銘:「人がなければ、その人になれ。ものがなければ、そのものを創れ。」)

 ところが、ドンピシャの製品をネット検索で見つけてしまいました。 その名も「家庭用電流報知器(Aらまー)」というものです。 早速購入して、自宅に取り付けてみることにしました。 実際の取り付けの様子については「アンペアダウンツール:家庭用電流報知器(Aらまー)を取り付けてみました」 をご参照ください。

 さて、本製品はそもそもブレーカーが落ちないようにする過電流警報装置です。ですから最終的にはアンペアダウンするためのコストダウンツールとも言えます。 例えば、東京電力管内の場合で計算すると60A⇒30Aに契約容量を変更すると基本料金が年間9,828円安くなります。本製品への出費は一年ほどで取り戻すことができます。

 アンペアダウンの手順としては、いきなり契約変更というのはいささか乱暴な気がします。安くなるからといって、いきなり大幅に落としてしまうとブレーカー が頻繁に落ちてしまうことになります。アンペアダウンの工事費用は、基本的に無料で行ってくれますが、変更後一年間以内に再変更すると違約金の対象にもなりかねません。 ですから、本製品を取り付けて、実際の生活でどれ位の電流が流れているかを調べてみることが大切です。そうすると無理なく、適正な契約容量とすることができます。
そして、チャレンジャーであれば、色々工夫をすることによって、どれくらいに電流を抑えることができるかを調べ、更なるアンペアダウンが可能となります。

 また、基本料金制度がない電力管内では、基本料金の削減は出来ませんが、本製品を過電流警報器として利用することにより、ピークカットをすることができます。 特に、節電要請が出ている電力管内では、このような使用のあり方があるのではないかと考えます。私の場合で言えば、60A⇒40Aのアンペアダウンを狙っておりますが、 電力が切迫した場合には、一時的に40A⇒20Aに切替えて運用しようと考えております。

 このように本製品は、家庭用の節電ツールとして色々とできる可能性を秘めた製品であると思って、今回紹介させていただきました。

2012/07/21新規

2014/09/19更新


ティータイム-3Top山浦綜合事務所 Tel.0952-71-1075 Fax.0952-71-1095Top

Copyright(C) 2008-2014 Yamaura Office All Rights Reserved.